2022.06.07
Double Helix(ダブル・ヒーリックス)Programmeに本校から5名の生徒が参加しました
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2022年1月から3月までの約3カ月間にわたり、オックスフォード大学やケンブリッジ大学を卒業後に「医療」「免疫」「歴史」の各分野の第一線で活躍されている英国の講師と、全国の私立学校8校の生徒30名が「(コロナ禍の)試練の中の学び」を全体のテーマとして、オンライン協働学習をしました。修了後に、本校生徒で集まり振り返りをしましたので、その生徒の声を紹介します。
参加生徒の声
免疫の先生からの課題の一つに、人の免疫の仕組みを説明する小さい子向けの絵本を作りなさい、という課題がありました。今回のDouble Helix(以下、DH)の課題の中で一番印象的な課題でしたが、私は専門用語を使わないでいかに幼稚園児でもわかってくれるような説明をしようか凄く考えさせられました。頭で解ったつもりになっていてもいざ他人に説明しようとすると言葉が詰まることも多いのに、それを小さい子に説明すると子供がつまんなくて聞き飽きる内容でもダメだと思いました。このように、自分が知識を蓄えることもとても大事ですが、その学んだことを他の、しかも自分の年代に限らず様々な人たちにその知識を共有することの難しさを実感しました。でも、やっぱりきちんと人に伝えられると、自分の中でもスッキリするし、知識の定着ってこういうことを言うんだなと実感できて、新体験でした。
個人的な後悔としては、Zoom上で話し始めるには思うより勇気が必要で、質問することをよく遠慮してしまったことです。あと、イギリスの教授方との交流はもちろんこのDHでしかできないとても貴重な体験ですが、参加者の生徒の皆さんとももっと積極的に交流すれば良かったと思います。課題は毎週ペアが指定されていたので否応なく交流はあったけれど、そのペアによって実際に会ったりZoomで話しながらだったり、チャットで必要事項だけを確認するだけ、といういろいろなやり方で課題を進めていました。チャット上だとやはりお互いの課題についての考え方を共有するのは難しかったです。また一回もペアにならなかった子もたくさんいました。でも、質問セッションなどを聞いていると自分が考えもしなかったような視点から質問をしてくる生徒さんもたくさんいたので、そういう生徒さんたちとも話し合う機会があったらなと思わされました。
DHの課題は決して楽ではないです。私は帰国生だったにもかかわらず、課題の資料を読み込むには少し時間がかかりました。でも、どれも普段の授業で使わないような専門的かつとても面白い読み物なので、課題を進めるためのものだと思わず、読むのを楽しんでもらいたいものです。特にスペイン風邪の資料で、マスクをつけていない人を警官が怒っている、というシーンは今のコロナで起きていることと一緒だなと思いなぜか笑えてきました。次のDHは医療に特化したものなようなので、医療に少なからず興味を持っているなら、ぜひ積極的に飛び込んでほしいです。興味なので、医者を志しているとかでもなくてもいいと思います!十分楽しめるプログラムだと思います。