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2009.04.01理事長メッセージ

理事長からのなずなメッセージ#44 ことばの力

理事長・学園長
古 賀  正 一

 4月1日は新しい出発、新しい出会いの日、新鮮な気持ちで21年度をスタートしたいと思います。小職は、20年度理事長・学園長・校長の一人三役を勤めてきましたが、4月1日より、小川暢久校長補佐が昇格、校長に就任しました。小川氏は、民間会社の営業、社長職を経験されており、教育と組織力に強い情熱と意欲を持ち、学園に新風を吹き込んでくれると確信しています。小職は理事長・学園長に専念いたします。

21年度より第二次中期計画がスタート、更に卓越した学園を目指します。市川学園の改革と進歩に終わりなしです。

またこのたび文部科学省よりSSH(スーパーサイエンスハイスクール)の認定をうけ、理数系教育の充実、研究、国際的な科学技術系人材の育成に、学園総力を挙げ注力します。日本の将来は、科学技術立国、教育立国にかかっています。

さて、今回のメッセージは3月17日生徒に生徒に向けて放送した、校長の講話をご紹介します。


今日は『ことばの力』について考えてみたい。

諸君も本を読んだり、先生の話を聞いたり、ドラマを見たりして、感動したことば、心に響くことばに出会うことがあるだろう。特に本を読んで感動したことばは、自分の生き方の参考になります。感動することばは、楽しいとき、うれしいとき、つらいときなど諸君の気持ちの状態により異なると思います。一冊のノートをつくり、忘れないうちに書きとめておいてほしい。あとで読み返してみると、勇気づけられることが多いと思います。このノートは『私の感銘したことば』、『私の生き方ノート』などと名をつけ、大切な宝物にしてほしいと思います。

古賀米吉先生の『楽しい学園生活』にも良い言葉が沢山あります。よいことばを何度も読んでいると、勇気づけられ、自分の行動、習慣、考え方も変わってきます。

さて相田みつをさんという人を知っているだろうか。もう18年くらい前になくなった方ですが、詩人であり書家であり、社会教育家でもあります。人間の生きかたについて深く考えた詩、わかりやすく、感動する詩が多いが、その詩の中のエッセンスを短いことばにし、それが書として書かれています。

これを見る(読む)と感動します。人生においての真実と大切なことは、冗長な文章より大抵短いことばの中につまっています。有楽町の東京国際フォーラムに『相田みつを美術館』(ご子息の相田一人さんが館長)があり、書の実物を見ることができます。本やカレンダーも沢山出版されており、第三教育センターにいくつかおいてありますので、司書の先生に聞き、是非読んでみてください。

 

相田みつをさんの素晴らしいことばのいくつか紹介しますので、良く聞いてください。解説しなくても良く分かると思います。

1.夢はでっかく 根は深く

2.つまづいたっていいじゃないか にんげんだもの
(失敗し挫折することあり、立ち上がってチャレンジすることが大切)

3.しあわせは いつもじぶんのこころがきめる
(不平不満は不幸せ)

4.そのうち そのうち べんかいしながら ひがくれる
(勉強も同じ、やれなかった、やらなかった、理由はいくらでもある、弁解するな)

5.うばい合うと 足らないけれど 分け合うと あまっちゃうんだなあ
(うばい合えば不満、分け合えば感謝)