2009.02.01理事長メッセージ
理事長からのなずなメッセージ#42 挨拶運動について
理事長・校長 古賀正一
当学園は、真の学力により進学実績を出すと共に、自ら学ぶ力(第三教育の力)の養成に努力している。一方人間教育にも力をいれ、知徳体情操のバランスの取れた品格ある生徒像を目標にしている。
その基礎は、高尚な理論ではなく、『人間として当たり前のことを当たり前にできること』こそが大切と考えている。さわやかな挨拶、身の回りの清掃清潔、学生らしい身だしなみ、他人への思いやり、人に迷惑をかけないマナーなど基本的なことを生徒指導として重視している。特に挨拶は基本である。
小職は10年前に民間の有志の方々と『みんなで明るくあいさつをしよう会』(代表幹事;野々内 隆氏、事務局;コクヨ株式会社社長室 TEL03-3474-6025)と言う会を立ち上げた。今全国に500人以上の会員がおられる。年に1回総会をやり、有名人の挨拶の話、よい挨拶運動事例発表、団体や個人の挨拶表彰などをしている。入会大歓迎である。
挨拶は奥深い。挨拶のしっかりした企業、病院、学校は伸びている。大変な不況の時代こそ、明るい挨拶は周囲を明るく前向きにする。継続こそ力である。
先日挨拶について、校長全校放送(1月14日)を行った。以下はその要旨である。
今日は挨拶について話したい。諸君は毎日家を出てから一日たくさんの人に出会う。担任・教科の先生方、友人、先輩、後輩、外部から来校される方などである。クラス、部活、生徒会、行事、通学中などどれほど多くの人と出会うであろうか。人との出会いで大切なのは、礼儀作法、マナーを身につけること。礼儀作法のひとつに挨拶がある。
挨拶は、もともと仏教の禅宗でお坊さんがお互いに問答をかわし、相手の悟りの深いか浅いかを知る試みのことをいう。転じて社会の基本の礼儀作法となった。
挨拶は人と付き合う最初の大切な入口、コミュニケーションのスタートである。毎日多くの挨拶の機会があり、是非しっかり挨拶しようではないか。親しい人、目上の人、初めて会う人の場合など挨拶は少しずつ違うが、重要なことは、明るく心をこめてさわやかに挨拶することである。
明るい挨拶は相手の気持ちを明るくさせ、それが次の人にも伝播する。一日を考えてみよう。
朝起きての両親への「おはようございます」、食事のときの「いただきます」、家を出るときの「行ってきます」、混んでいる電車やバスを降りるときの「失礼します」、親切にされたときには感謝をこめて「ありがとうございます」。学校で先生方、友人との気持ちのよい挨拶を交換しよう。校内でお客様に出会った場合には、明るく「こんにちは」または黙礼をする。授業の開始と最後もしっかり礼をし挨拶をしたい。帰りには「さようなら」、家では「ただいま」、寝るときは「おやすみなさい」などなど。人から呼ばれたとき「はい」としっかり返事をしよう。挨拶の言葉やしぐさは、相手、時間、場所、状況によってそれぞれ違う。挨拶は奥深いものである。まず挨拶を自分からして慣れることが大切である。
明るい挨拶は、相手に好い印象を与える。逆に何も挨拶しないでブスッとしていると、相手に嫌われるし、怪しまれることさえある。不機嫌な態度は、相手の人も不機嫌にする悪い伝染病のようなものである。大人になっても挨拶の下手な人は、人間関係も仕事もうまくゆかない。逆に挨拶のうまい人は好感をもたれ、多くの知人が出来、協力してもらえ、成功のもととなる。
たかが挨拶と侮ってはいけない。いま挨拶運動を一生懸命やっているところは多い。挨拶のコツは、
あ、い、さ、つ、つまり あ;明るく挨拶しよう、 い;いつも、一日中挨拶しよう、 さ;こちらから先に挨拶しよう、 つ;続けて継続して毎日挨拶しよう。
先ずは実行することです。