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2022.12.15校長日記

Alumni ~模擬裁判(22.12.15)

現在 学園では第2学期の期末考査が終わり、答案返却を行っています。時間割を組み替え、各試験をしっかりと振り返り、学びを深めます。
また、先週10日には高校2年生の保護者を対象に進路講演会を行いました。長年 駿台予備校で受験指導に携われ、現在は千葉工業大学の入試広報部で活躍されている吉田直史様にご登壇いただき、様変わりを続ける大学入試制度や受験生の保護者としての心構え、そして千葉工業大学の先進的な取り組みなどをユーモアを交えてお話しいただきました。高校2年生は球技大会や修学旅行も終わり、受験勉強に本腰をいれ始めるこの時期にタイムリーな企画です。

さて、前回に引き続き卒業生のお話です。
9日 高校1年の希望者46名を対象に模擬裁判実習を行いました。以前は、中学3年全員を対象に「公民」の一環として千葉地裁の本物の法廷をお借りして行っていましたが、ここ数年は卒業生弁護士の皆さんのご協力を得て校内で実施しています。この2年間はコロナ禍で中断していましたが、今年から高校1年の「公共」として再開しました。
当日ながれは、最初に6名の弁護士の皆さんによる90分間におよぶ法廷劇を鑑賞。続いて6グループに分かれ弁護士のアドバイスを参考に評議し、それぞれの観点での判決をくだします。
法廷劇では架空のコンビニ強盗傷害事件を題材に、本物さながらの「被害届」「診断書」「実況見分書」「起訴状」などの書類が配布され、生徒はそれらを読み込みながら裁判を“傍聴”します。現役弁護士の熱演だけに、緊迫した臨場感は法廷そのものです。その後のグループ評議も熱を帯び、様々な意見が飛び交いました。各グループが最後にくだした判決も有罪・無罪に意見が分かれましたが、それぞれの理由は的を射たものばかりでした。締めくくりに、あえて“正解”は与えられず参加者が自分なりの判断を考え続ける余韻が残ります。

法曹界で活躍する先輩たちの頼もしい姿を目の当たりにし、生徒にとって新たな目標がひとつ増えました。