2022.04.27校長日記
Gakuen Campus Tours! #1(22.04.27)
こんにちは。この4月から校長に就任しました及川です。学園の近況などをお伝えしています。
Monument:句碑
これから皆さんに学園内の “名所” をご案内します。第1回は、句碑です
「長靴に 腰埋め野分けの 老教師」登四郎
能村登四郎、林 翔、福永耕二、小野興二郎。かつて学園には教鞭を執りながらも、俳人・歌人として著名な方々がおられました。学園OBの私は生徒として、すべての先生方と面識があります。
中でも有名なのが、能村登四郎先生です。
先生は水原秋櫻子の『馬酔木』で頭角をあらわし、後に『沖』を主宰。NHK『俳句入門』や読売俳壇選者として活躍されました。(ちなみに私の親類の及川貞も『馬酔木』の同人でした)
1937年に国語教師として学園に着任。創立直後の苦境の中、創立者古賀米吉先生と共に学園をもり立てました。
同時に、俳人としても名声を得、特に最初期は「作風は…殊に最近は家庭と教職とに限られているようである」と第一句集『咀嚼音』の序文に秋櫻子が記しているように、教師としての日々を綴った多くの句を詠まれています。ほかにも
「春ひとり槍投げて槍に歩み寄る」
「放課後の紫蘇の香充てり校舎裏」
「穂絮(ほわた)とび教師としての我いつまで」
などの句を残されています。
さて、この句碑は同じく学園創立当初より米吉先生の片腕として学園を牽引された菅田良岳先生のご遺族より学園に寄贈されたもので、現在は校歌記念碑と共に本館前に設置されています。
皆様も、ご来校の際にこの句碑をご覧ください!