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2024.07.08校長日記

7月をちこち(2024.7.8)

1学期の授業が先週末で終了し、今日から期末考査が始まりました。
普段は教室から聞こえるグループワークの話し声や休み時間の賑やかな声もなく、学校中が静まりかえっています。今回は、そんな考査期間中の校内を歩いてみましょう。

★芥川賞のゆくえは…【6】

本館2階の職員室を出ると、まず目に入るのは本館と北館・南館を繋ぐ渡り廊下(コミュニティープラザ)に掲げられた横断幕です。生徒の活躍を讃え、それを見た後輩たちにも続いて欲しいとの願いをこめて、この場所に張り出しています。今日は数えてみると13枚の横断幕が張り出されています【1】

コミュニティープラザを渡ると、左手側が高校棟(2階は4年フロア)、右が中学棟(同3年)です。一昨日まで、この両フロアには七夕飾り【2】が設われ、短冊には生徒の願いがしたためられていました。
本校では各階のフロアは学年ごとに分かれており、それぞれの発想で自由にレイアウトされています。

そのまま、階段を1階に下りると北館1階には理科実験室が並んでいます。
SSH指定校の本校には物理・化学・生物の実験室が各2室、地学室が1室あり、中学から盛んに実験や観察授業を行っているため、各部屋ともフル稼働です。
そんな実験室フロアの入口には、元素周期表を立体化し、それぞれの元素にまつわる鉱物や製品などを並べた「実物周期表」【3】の展示があります。内容物が少しずつ増えており、前を通るたびに足を止めて眺めてしまいます。実験室周辺には、他にも知的好奇心をくすぐる展示物がありますので、また別の機会に紹介しましょう。

コミュニティープラザ1階を引き返すと、その先のエントランスにはハンドボール日本代表彗星JAPANの一員として、この夏 パリ・オリンピックに出場するOB・吉野樹選手を讃える13枚目の横断幕【4】が掲げられています。学校中で、吉野選手、そして彗星JAPANの活躍を祈っています。

エントランス中央の創立者・古賀米吉先生の胸像【5】の脇を抜けると第三教育センター(図書館)があります。
以前もお伝えしたようにセンターでは、定期的に司書・生徒・教科のコラボレーション展示が行われており、現在は「エッセイを読もう(1年)」「ことばとわたし(2年)」「分析批評(中3)」などが目を引きます。
入口付近には、私のおすすめ本を展示した「校長の本棚」のコーナーもあり、現在は『生物と無生物のあいだ(福岡伸一著)』『生命と非生命のあいだ(小林憲正著)』『桜のいのち 庭のこころ(佐野藤右衛門著)』『火の鳥(手塚治虫著)』など10冊を紹介しております。

そして今、ひときわ目を引くのは、2人の国語科教員による「芥川龍之介賞を発表前に大予想」のコーナー【6】です。ここでは今年の芥川賞候補作を展示し、それぞれの紹介文をプレゼンしています。
“読み巧者”の2人はそれぞれ『サンショウウオの四十九日(朝比奈秋著)』『いなくなくならなくならないで(向坂くじら著)』を推しています。17日の発表が待たれます。